鈴木康弘の達眼馬体診断は必見!競馬予想には必要不可欠

評論家・予想家

元騎手、元調教師を経て、現在は競馬評論家として活躍し続けている鈴木康弘という人物をご存知でしょうか?

競馬ファンの間では有名な人物であり、調教師を定年で引退してからは競馬評論家として活躍し、NHK競馬中継の解説者として出演し続けており、厩舎関係者としては初となる、2019年発令の春の叙勲で旭日小綬章を受章した偉大なる人物です。

この記事では鈴木康弘の競馬評論家としての一面を紹介していきます。どのような人物なのか、競馬評論はどこでチェックする事が出来るのか気になる方は是非この記事をチェックしてみて下さいね。

鈴木康弘とは?

そもそも鈴木康弘とはどんな人物なのでしょうか?競馬評論家としての顔を紹介する前に、まずは簡単にプロフィールを紹介していきたいと思います。

不純な動機で競馬界へ

鈴木康弘は1944年に日本競馬界東京競馬場所属の調教師の父の長男として誕生します。厩舎内ではなく府中市街で育ったという事もあり、そこまで大きく馬に関わる事はなく野球少年でした。大学在学中に就職活動をしておらず、鈴木康弘曰く『一介のサラリーマンになるよりも金銭的に満たされる』という自身が語る不純な動機で競馬界へと進みます。

北海道の西山牧場で1年間研修を積み、1969年より父・勝太郎の厩舎で調教助手となり、翌1970年にヨーロッパへ渡り、1972年までイギリスのナショナルスタッド等で研修を積みました。後に、「馬の世界へ入った動機はそんなに不純な気持ちじゃないんだと確認できるようになった。僕の天職なんだと自信を持ち、迷うことなくなりました」と語っています。

  • 国籍:日本
  • 出身地:東京都府中市
  • 生年月日:1944年4月19日(75歳)
  • 所属団体:日本中央競馬会
  • 初免許年:1976年(同年開業)
  • 引退日:2015年2月28日
  • 通算勝利:中央競馬7447戦795勝
  • 地方競馬:14戦0勝
  • 重賞勝利:27勝
  • 所属:鈴木勝太郎(1969年 – 1970年、調教助手)、(ヨーロッパ研修、1970年 – 1972年)、鈴木勝太郎(1972年 – 1976年、調教助手)、美浦T.C.(1976年 – 2015年、調教師)

関東を代表する調教師へ

1976年に日本中央競馬会の調教師免許を取得し、父の厩舎から独立、東京競馬場に厩舎を開業しました。翌1977年と1979年には、調教技術賞(現・JRA賞優秀技術調教師)を受賞し、1984年にヨシノエデンで京王杯オータムハンデキャップを制し重賞初勝利。1988年には30勝を挙げて関東の優秀調教師賞を初受賞。以後数度にわたり同賞を受けています。2010年1月には中央競馬通算700勝を達成しています。

関東を代表する調教師ではあったものの、G1競争を優勝した経験がない事で知られていました(1998年にノーザンレインボーで当時グレード外の中山大障害・春は制覇している)。

調教師としての成績

  • 平地:762(1着)、681(2着)、653(3着)、5,164(4着以下)、7,260 (出走数)、.105(勝率)、.199(連対率)
  • 障害:32(1着)、14(2着)、16(3着)、89(4着以下)、151(出走数)、 .212(勝率)、 .305(連対率)
  • 総計:794(1着)、696(2着)、670(3着)、5,265(4着以下)、7,425(出走数)、 .107(勝率)、 .201(連対率)

主な管理馬

  • ヨシノエデン(1984年京王杯オータムハンデキャップ)
  • ダイナフェアリー(1986年京成杯、牝馬東京タイムズ杯 1987年エプソムカップ、新潟記念、オールカマー)
  • フリートーク(1988年フラワーカップ、クイーンステークス)
  • ダイナオレンジ(1988年新潟記念)
  • ユキノサンライズ(1990年フラワーカップ 1991年中山牝馬ステークス、中山記念)
  • ダイナマイトダディ(1991年京成杯 1992年中山記念、京王杯スプリングカップ)
  • サマーサスピション(1995年青葉賞)
  • ローゼンカバリー(1996年セントライト記念 1997年アメリカジョッキークラブカップ、日経賞 1999年目黒記念)
  • ノーザンレインボー(1998年中山大障害・春、東京障害特別・秋)
  • エイダイクイン(1998年クイーンカップ)
  • ペインテドブラック(1999年青葉賞、ステイヤーズステークス)
  • サヤカ(1999年フラワーカップ)
  • セイコーライコウ (2014年アイビスサマーダッシュ)

関東の優秀調教師を4回受賞(1988年、1997年、1999年、2000年)、調教技術賞を2回受賞(1977年、1979年)するなど、関東を代表する調教師として活躍してきましたが、2015年2月28日付けで定年により調教師を引退しています。

鈴木康弘の引退してからの活躍

それではここからは騎手、調教師として活躍してきた鈴木康弘さんの引退後の活躍について紹介していきたいと思います。

鈴木康弘さんは引退後は競馬評論家に転身し、NHK競馬中継の解説で出演するなど、数多くの競馬メディアへと露出しており、元調教師としての実力をいかんなく発揮しています。

特に注目すべきはスポニチで現在も連載している『鈴木康弘「達眼」馬体診断』というコーナーで、このコラムはスポニチで無料で読むことができ、鈴木康弘さんの馬を見る目をいかんなく発揮しており、馬体の仕上がり具合が分かる人気コラムとなっています。

体つきには成長が如実に表れている。昨年は未発達だったキ甲(首と背中の間の突起)が抜けてきた。歩調を合わせるように首、肩、トモの筋肉量が増えました。牝馬らしからぬパワーあふれる体つきです。

特にトモは二季咲桜のつぼみを支える萼(がく)のように膨らんできた。絶妙な角度の飛節がトモのパワーを逃さず推進力に変えています。トモと飛節のつながりに限らず、全ての部位がバランス良くリンクされている。5枚の中輪の花弁が調和しながら一重咲きするこの桜のように、470キロ前後の中型馬はうっとりするほど美しい。冬毛も奇麗に抜けて、光沢を放っています。

出典元:https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2020/03/24/kiji/20200323s00004048387000c.html

これは高松宮記念でのグランアレグリアとモズアスコットの馬体診断のコラム内容になりますが、コラム内容も素晴らしく、そして調教師として培われてきた眼により馬体を細かく診断しているという印象を受けます。

第50回高松宮記念(29日、中京)では昨年の桜花賞馬グランアレグリアと芝&ダートG1制覇のモズアスコットに満点を付けた。有力候補のボディーを今、各地で続々と開花している桜の品種になぞらえながら解説する。

出典元:https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2020/03/24/kiji/20200323s00004048387000c.html

きちんと有力候補のボディーを解説してくれると共に、満点をつけたボディーを持つ馬をきちんと明記してくれるのが特徴です。きちんと本命馬を教えてくれていますので、体が仕上がっている馬が素人でも分かるのは嬉しいところですよね。

まとめ

元騎手、そして元調教師として長年活躍してきた鈴木康弘さんは現在、スポニチにて人気コラムを掲載しています。調教師は毎日馬と触れ合う仕事なので、馬体が仕上がっているかどうかをチェックする目は誰よりも長けているでしょう。

そんな鈴木康弘さんの馬体診断はスポニチの中でも人気コラムになっており、鈴木康弘さんのコラムを読み馬体をチェックしてから馬券を購入するという方も多くいらっしゃると思います。興味がある方は是非チェックしてみましょう。