少しでも競馬を知っている人であれば皆さん知っているであろう競馬界の超有名人物、アンカツこと安藤勝己さん。
元トップ騎手で引退後は競馬評論家や予想家として知られており、数多くの競馬番組やメディアなどに出演し、最近はアンカツさんのツイッターが常に大きな話題になっています。
この記事では安藤勝己さんとはどんな人物なのかという事や、安藤勝己さんの競馬予想などについて紹介していきたいと思います。
目次
安藤勝己とは?
往年の競馬ファンであれば安藤勝己の名前を知らない人はいないでしょうが、最近競馬を始めたという方はもしかしたら知らないかもしれません。という訳でまずは、安藤勝己という人物はどういう人物なのかという事を紹介していきます。
地方から中央へ
安藤勝己さんは1976年に笠松競馬場でデビューします。そう、元々のデビューは地方競馬からなんです。1978年にデビューしてから同場で最多勝利騎手を通算19回記録し、アンカツの愛称で全国的にその名を轟かせ、1990年代後半から中央へのスポット参戦が多くなり、2003年に正式に移籍します。
- G1級勝利:28勝(中央22勝、地方交流6勝)
- 重賞勝利: 117勝(中央81勝、地方DG36勝)
- 通算勝利: 20852戦4464勝(地方14259戦3353勝、中央6593戦1111勝)
地方競馬から中央競馬へ移籍する流れを作った先駆者と言われていて、アンカツさん以降は地方から中央へ移籍する騎手が増えています。騎乗フォームは後に重心を置いて手綱を持つ拳を上げて馬を邁進するという形。大らかな性格で時に大胆な騎乗ぶりを見せる事があり、天才肌、感覚肌と言われている一方で研究熱心で人一倍努力するタイプだったそうです。
G1を制した有名な競争馬
安藤勝己さんが騎乗してG1を制した有名な馬を一部ですが紹介していきたいと思います。
- キングカメハメハ(2004年NHKマイルカップ、東京優駿、神戸新聞杯)
- パーソナルラッシュ(2004年ダービーグランプリ、2005年ダイオライト記念)
- ダイワメジャー(2006年マイラーズカップ、毎日王冠、天皇賞・秋、マイルチャンピオンシップ 2007年安田記念、マイルチャンピオンシップ)
- ダイワスカーレット(2007年桜花賞、ローズステークス、秋華賞、エリザベス女王杯 2008年大阪杯、有馬記念)
- ブエナビスタ(2008年阪神ジュベナイルフィリーズ 2009年チューリップ賞、桜花賞、優駿牝馬)
このように数多くの名馬に騎乗した事で知られる安藤勝己ですが、笠松時代には1987年に笠松でデビューしたオグリキャップにも騎乗しています。安藤勝己はオグリ6戦目の重賞秋風ジュニアから騎乗しており、安藤勝己が騎乗してから7戦7勝という記録を積み上げ、中央に移籍してからもG1競争で4勝をあげ、競馬ブームを牽引しました。
しかし安藤勝己さんはオグリが移籍してからは制度上騎乗す機会は失われ…
「その頃には中央との交流競走など想像もつかないことだった。だからオグリキャップの移籍に関しては、すぐに割り切ることができた。そのことをいつまでも引きずってくよくよするようなことは、まるでなかった」
後にこのようにコメントしています。
引退後の安藤勝己さんは競馬評論家に
騎手は引退後に調教師になる道もありますが、安藤勝己さんは2013年に騎手を引退する時の会見で「調教師や調教助手になるつもりはない」とコメント。その言葉通り安藤勝己さんは調教師の道には進まず、現在まで競馬評論家として活躍しています。
ここからは安藤勝己さんの引退後から現在まで続く活動内容や、競馬予想スタイルなどについて紹介していきたいと思います。
アンカツの予想は当たるの?
まず気になってくるのが安藤勝己さんの競馬予想は当たるの?という点ではないでしょうか。元トップ騎手という事で安藤勝己さんの競馬予想に注目している方は多く、元騎手ならではの鋭い指摘が高い注目を集めていることは事実です。
安藤勝己さんの競馬予想のスタイルは本命党の傾向が強く、人気が低くあまり実績のない馬に印をつける事はあまりありません。人気薄の馬に印をつけた場合はかなり自信があるという事になりますので、十分に注意した方が良いでしょう。
過去の実績で言うと、GⅠ宝塚記念で外国馬の10番人気ワーザーを本命にして2着入賞など、安藤勝己さんが人気薄の馬に印をつけた時は熱いというのは周知の事実になっている印象です。
ツイッターでの競馬回顧が勉強になる
あの馬って何で勝ったの?どうして負けちゃったの?競馬は何があるか分からない競技ではありますが、そういったレース回顧を毎回してくれるのが安藤勝己のツイッターの特徴です。重賞レースは大きなレースの後は必ず投稿してくれていますので、競馬好きの方は必ずチェックしておきましょう。
例えば…
ラッキーライラック。それぞれが悪くない運びしとるんやけど、ミルコの位置取りと友一の仕掛けにつられない我慢が瞬発力に繋がった。スミヨンが教えたことを馬も学習しとる。クロノジェネシスは王道の強い競馬したけどな。あの並びだと先に動かないと勝てないし、負けて強しの一言で片付けていい。
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) April 5, 2020
ダノンキングリーはラッキーライラックの位置が理想やったと思うけど、行かないと勝負にならん馬場を読んだノリの奇襲。ワグネリアンやブラストワンピースのような結果を回避できたわけやし、理想ではない展開の中で頑張った。驚いたのはカデナ。先行馬ペースを直線入って持ったままで追い上げてきた。
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) April 5, 2020
直近の2020年大阪杯ではツイッターにてこのように当奥しています。ちなみに安藤勝己さんの予想は、
◎ 12.クロノジェネシス 2着
○ 3.ブラストワンピース
▲ 8.ダノンキングリー 3着
☆ 4.ワグネリアン
△ 5.ラッキーライラック 1着
△ 1.ロードマイウェイ
△ 7.ステイフーリッシュ
見事に印をつけた馬が入賞という形になりました。このようなレース後の回顧が面白いとツイッター上では評判であり、安藤勝己さんのツイッターフォロワー数は競馬界では異例の22万人と非常に大きな数になっています。
多くの競馬番組にも出演
安藤勝己さんの活動は多岐に渡ります。
現役時代から続けている『週刊実話』のコラム「アンカツの『勝負師の極意』」(現役引退と同時に終了)に加え、2013年4月には『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)で「競馬アンカツの流儀」、東京スポーツでコラム「GIはアンカツに聞け!」など、相次いで競馬関連メディアで連載を持っていた時期があります。
競馬テレビの出演にも積極的で、『みんなのKEIBA』(フジテレビ)と『競馬BEAT』(関西テレビ)に出演中で、レギュラーではなく不定期ですが、安藤勝己さんが登場する回は皆さんが注文する放送となっています。
まとめ
地方から中央へ移籍して大成功を収めたアンカツこと安藤勝己さん。元トップ騎手の目から見る競馬評論は非常に参考になり、あまり出していませんが時々テレビ番組に出た時などにする競馬予想も参考になります。ちなみに競馬ラボではアンカツさんの予想印を無料会員登録だけすれば見る事が出来ますので、興味がある方はそちらもチェックしてみて下さいね。
競馬界の先駆者でありながら今は競馬の楽しさを教える第一人者でもあります。頻繁に更新するツイッターは競馬ファンであれば必見なので、是非フォローしておきましょうね!